先日から、NOAAの画像受信にチャレンジしていました。

NOAAは上空800Kmを飛ぶ気象衛星で、137MHz付近で送信しているようです。
受信設備は、USBワンセグチューナー(R820Tを使用しました)ソフトは、KG-APT+SDR RadioV2.1です。

SDR Radioは、ドップラー追尾、衛星の場所など衛星受信の機能もあり強力なツールです。

早速挑戦します。
KG-APTを起動すると、自動で軌道計算してくれて、周波数と時間を画面の下に表示してくれます。
また、受信時間がくれば自動で軌道画面から受信画像に変更され、受信できた画像は保存してくれると言う優れ物です。

APT

1.設定は、簡単で「入力設定」でデバイスの設定(仮想オーディオを入力に選んでいます。)
入力デバイス
2.軌道設定の「受信位置座標」の設定
 経度と緯度は、次のWEBで住所で検索できますよ。http://www.geocoding.jp/
軌道設定

3.SDR RadioV2.1のAudio設定は、仮想オーディオを選択しています。

 これは、Yamaha NETDUETTOと言う無償の「仮想オーディオケーブル」で、SDR Radioの出力を、KG-APTの入力に接続します。他にVACなどもありますが、有償ソフトです。

この辺りは、「ゆうちゃんのパパ」さんの記事を参考にさせていただきました。
http://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/archives/4207969.html 
SDR Radio

 4.次に、受信モードの設定です。
  設定は、FMの48KHzを選びます。
 
SDR Radio FM
 
これでじゅんび完了です。

さて、早速受信ですがなかなか綺麗な画像になりません。
アンテナは、ちょっと無理してΔLOOP-Xの非同調モードとPreAMPで、衛星の方向を手動ローテーターで追いかける方法ですが、アンテナが役不足のようです。
少し画像になりましたので・・・・一応、載せておきます。


NOAA19号の昨日13時25分ごろの写真です。
20130915132519A
 「台風の渦」と北側に朝鮮半島がはっきり見えます。

この画像は、ほぼ日本上空を飛行するタイミングで、アンテナの方向を衛星を追いかける方法でなんとかこの程度です。
アンテナについて調べてみると、NOAA受信にはアマチュア無線の144MHzモービル用を流用すると比較的画像になるようです。

または、専用でQHFアンテナを自作されている方も良好に受信できているようです。
(QHFアンテナの製作は、次のページでくわしく説明されています。http://noaaweather.web.fc2.com/qfhant.htm
 
QHFアンテナは、時間のあるとき製作することにして、今回は手っ取り早くアマ無線のアンテナを流用することにしました。

車庫の奥に、昔使用していた、 144/430MHz用モービルホイップがころがっていましたので、ΔLOOPのマストの先に設置して、再チャレンジ。

CIMG1922

ダイヤモンド SG7900

なんとか、台風の風も収まってきましたので無事設置完了。

まずは、NOAA-18 15時41分のSDR Radioの受信画像です。

Screenshot-2013-09-16-154229
これが、ピーク時の画像です。受信音を聴いていても、ノイズは無く、「カッコ・カッコ・・・」とリズムよく聴こえてきます。

夕方ラストのNOAA-15の17時を受信です。

20130916170315A
衛星が昇ってくるタイミングと、沈むタイミングは、やはりノイズに埋もれてしまいます。


陸が、黒くて見ずらいですが、真ん中に朝鮮半島、その下に九州、四国、本州と見えます。
この時間の雨雲は、千葉あたりでしょうか?!
今後NOAAの受信設備も増強していきます。