ジャンクPC用のディスプレイの電源スイッチが不調で、電源を入れても勝手に切れてしまったり、逆に切っても、勝手に入ったりで、本当に気ままなスイッチでしたので、そろそろ修理してみる事にしまたので、手順を追ってご紹介します。

【液晶ディスプレイの型番】
  I・Oデータ製 LCD-A17CES
  (約10年前に買った17インチ液晶です。)

【症状】
  電源スイッチの動作不良、ボタンの落ち込み
  (スイッチを押しても、クリック感がゼロで、押している感じが無い)

【分解作業】
①台座を固定しているネジを4本をはずします。
②次に、リアパネルの分解です。まず、四隅の4本のネジをはずします。

パネル分解

③リアパネルは、左右 各4箇所と、上下各各2箇所のハメコミで固定されていますので、各パネルに傷が付かな いように慎重にはずしていきます。

手の爪で、パネルを引っ張りながら、ハメコミの爪付近に-ドライバーを入れてこじる様にすると意外と簡単に外れます。ここで、使用した-ドライバーは、大きめの物が良いのではないのでしょうか。細いものですと、パネルに傷が付きやすいように思います。
矢印は、ツメの位置です。
ハメコミのツメの場所

はずし方のポイントですが、まずは、下の写真を見てください。
1mmのオス(リア側)が、メス(フロントパネル側)に引っかかる機構ですので、この部分を-ドライバーなどでこじると、ハメコミが外れます。

この引っかけの部分を見つける方法ですが、爪で、パネルを引っ張ると見えます。

ツメのメス(フロントパネル側)
ツメのメス(フロントパネル側)

 ツメのオス(リアパネル側)
ツメのオス(リアパネル側)


④さて、ここまでくれば後は、簡単です。
LCD固定しているネジを上下  各3本 左 5本 合計8本をはずします。(右側は、引っ掛けになっているのでネジはありません。)

LCD固定ネジ

⑤次に、スイッチUNITを固定しているネジ2本をはずせば、スイッチの機構部が見えてきます。

スイッチUNIT



⑤今回の電源スイッチの動作不良は、どうもこの部分の左側が、浮いていたのが原因でしたので、アロンアルファーゼリー状で、浮かないように固定しました。
ついでに同じ機構で固定されている部分(AUTO/+/-/MENU)も浮きが無いかチェックしましたが特に異常ありませんでした。

スイッチ部分修正


電源スイッチだけは、使用頻度が他に比べて多いからですね。

⑥アロンアルファが固まるのを待って仮組みで、動作チェックです。

仮組み動作チェック


約30分程度の作業で終了しました。

修理の結果、電源スイッチの誤動作は無くなり快適になりました。


私と同じようなスイッチ故障は、意外と多くあるのではないでしょうか。
この記事を参考に、この連休を利用して、修理にトライされてはいかがでしょうか。

【お願い】
 ただしくれぐれも、自己責任でお願いしますね。私は、責任もてませんので・・・。