最近、日課にしている山登りや近くのダム湖までの散歩のお供に、HFを聴いたり短波放送を聴いたりするためにSi4735dspラジオを持ってい出かけています。
内臓ロッドアンテナでは流石に強力な局しか聞こえないので、いつも外付けで小さなアンテナも一緒に持ち出しています。

この外部アンテナはSi4735ラジオにサイズやデザインがピッタリで山や湖でSWL/BCLをちょっと楽しむのにピッタリで私のお気に入りアイテムのとなっています。

今回、せっかくSi4735DSPラジオも頒布に併せてオプションとしてこの「外部アンテナ」を少量ですが作って持ち込もうと思います。
(作業は逐一tweetしていましたのでご承知の方もいらっしゃいますよね( ^ω^)・・・)


【 主な仕様 】
 ケース タカチCS75N-W
 ロッドアンテナ 約48cm
 SMAコネクター(メス)+SMAオスオスコネクターを付属して直結できるようにしています。
SMAオスオス

 周波数は約4MHz~約18MHz程度(個体差が有ります)

小型外部アンテナ
現在私が使用している物です。
( ↑ 上写真のケース加工は主に加工機で製作したもので、
今回の頒布品は ↓ 下記の作業で製作した物となります。)


今回は、昨年導入したCNC加工機と普通のインクジェットプリンター、3Dプリンターを使い家内の製作してみました。

製作過程を画像で紹介します。
穴の位置決め用に下記のようなジグを製作しました。
量産する場合は有効です
・・・不器用なので・・・(笑)
穴あけ用のジグ

バリコンはそのままではこのケースに収まらず、
CNCで0.5mmほど彫り込みました。

蓋を切り抜いても僅かにバリコンの頭が出てしまいます(;^_^A
事前に測定して収まる予定でしたが、手持ちのバリコンを比べると個体差が
大きい事が判明。困った~、、、

ケースの底はこれ以上削ると抜けてしまいう恐れが有ります。
バリコンのツマミしたですので多少の歪は良しとするか悩みましたが
あまりに気持ちが悪い・・・
バリコンの頭がまだ出ている
ならば、CNCでパネルとして被せるアクリル板を切り出すついでに
裏側もバリコン部分を彫り込みを入れてバリコンの厚みを
カバーする事にしました。

これで、バリコンの個体差を十分吸収できそうです。
チェック

中華CNCでは、アクリルの切断面が有れてしまいますので
ペーパーがけして整地しています。
(粗→仕上げ工程をすればそれなりに綺麗な切断面になりますが最後に
ペーパー掛けは必要になります>中華CNCだですか?)
アクリル研磨

次に、ロットアンテナの固定方法ですがここでも強度面で悩みました。
直接ケースネジ止めするとロッドアンテナのヒンジを
曲げたり角度を変える際に簡単に破損しそうな気がします。

考え付いた方法としてスペースを埋めてしまい
面で支えて補強することでした。

実際は下記のようなパーツを3Dプリンターで隙間を埋めて補強しています。
直付けよりも強度が増した感じです。
ロッドアンテナの取付
ロッドアンテナの固定ネジは座繰りを入れて
皿ねじでフラットに仕上げました。
ロッドアンテナ固定ネジ



回路は有名なGAWANTもどきです
T62#2のトロイダルコアに3Tでタップを出し更に31T巻いています。
パーツ組立前
ここで一旦動作テスト。
ダイヤルのスケールとずれる部分も個体差が有りますが、
大体の目安にはなり役立ちそうです。
仮組テスト受信

最後の文字入れでも悩みました。

元々はアクリルの裏側からUVプリンターで全面印刷していますが、
今回は、アクリルの裏側に透明シールに文字を鏡写し印刷して貼り付けて
そのまま両面テープを貼ると見栄えが悪くなります。
仕方なく、透明シールの下に更に100均で白い光沢シール(インクジェットPR用)を
貼り合わせて、最後に両面テープでケースに張り合わせました。

下の写真は貼り付けたところです。
シール貼り
前作は図面はそれなりに時間が掛かりましたが、加工機で一気に加工して
綺麗に仕上がりましたが、今回は工作や組立方法を試行錯誤しながら時間をかけて
製作して完成しました。

今回は関ハムで頒布する予定です。
完成

既製品レベルには遠く及びませんが精一杯、丁寧に仕上げました。
冷やかし程度に、是非会場で見てやってください。
まさかとは思いますが、売り切れていましたらご勘弁を・・。