ゴールデンウイークに設計したケンケンさんのカラーLCD GAMEを、この週末製作してみました。

まずは、完成した写真から。

CIMG4081

ケースの高さは、3mmアクリル上/下5mmと7mmスペーサー
PCB1.6mm 合計19.6mmと薄くできました。
全体は60×100×19.6mmです。 
CIMG4082



いつもながらアクロバティックな製作となっているため、はんだ付けの順番を間違えると組立できなくなってしまいますので、備忘録の記事となります。

【 備忘録 】
 基本的には、ケンケンさんが公開されている回路ですが、一部回路を追加しています。

  1.LiPoバッテリーの充電回路
  2.DIP部品か表面実装か選択(microUSBとMicroSDカード)
  3.LCDは在庫が不安定ですので、2種類のフットプリントを入れています。
   ・TFT1N3204-E(R61505W 37P/1mmP)
   ・S95417-AAA(ILI9325 37P/0.8mmP)

 回路図と部品表はリンクを張っておきます。
  LCD_GAME.pdf
  PartsList_LCD GAME_0522.pdf
  PartsList_LCD GAME(option).pdf
  PartsList_LCD GAME_0523.pdf

  ※5/23 23:35 訂正とお詫び
          「PartsList_LCD GAME_0522」と「PartsList_LCD GAME(option)」に
   リンクにおよび備考欄に不備がありましたので、PartsList_LCD GAME_0523」に
   差し替えました。
   訂正しお詫び申し上げます。

   7/18 資料最新はこちら

   ※リンクが切れていましたので、訂正しました。7/18 22:40
    ご迷惑をおかけしました。

 ◆ 製作手順とTIPS ◆
  0.今回はLCD側が表と部品面を裏側と表記します。
   組立の順番は、裏側の部品をすべて終わらせたのちに、表のLCDやタクトスイッチを
   取り付けます。
   5/23追記
マイクロSDカードスロットDIP化キット(AE-MICRO-SD-DIP)を使用する
   場合は下記の4項の順につけてください。

  1.今回は、表に「LCD」「操作用のタクトスイッチ」、「LED」だけにして、できる限り
   半田面を見せないように工夫して、見た目をすっきりさせています。
   ですので、LCDパネルの下あるいは、タクトスイッチのしたにほぼすべての部品を配置
   した関係で、LCD裏側に出てくるリード線はできる限り短く切り取る必要がありますので、
   下の写真のように半田付けする前に基板ギリギリでリードをカットして、半田して行きます。

CIMG4064
半田付けするときに部品が落ちてしまいますので、マスキングテープ
などを利用して半田付けしました。
CIMG4066
はんだしても、ほぼフラットな状態です。
CIMG4065

  2.ケース高もできるだけ薄くしたかったので、コンデンサーも高さの低い2.54ピッチの物
   を使っています。
   (10μFはこのピッチが見当たりませんでしたので、ペンチで2.54ピッチに調整して挿入し
    ています。また、ポリスイッチは、折り曲げてください。)

  3.三端子レギュレータも小型なものを採用してさらに、下の写真のようにお辞儀させて取り
   付けています。(XC6202P332TH
CIMG4063
  4.マイクロSDカードスロットDIP化キットを使う場合は、下記2点に注意してください。

   4-1.まずMicroSDカードの載った基板にヘッダーピンを半田付けをせず、今回のPCBに
     ヘッダーピンだけはんだ付けする。
CIMG4069
   4-2.タクトスイッチをすべて半田付けする
CIMG4070
   4-3.先ほど付けたヘッダーピンにMicroSDカードの基板を半田付けする

  5.LCDの固定は、絶縁を兼ねて厚手の両面テープで固定しました。
   100均で売っています。
CIMG4075
適当なところに固定。(電源部は全体をテープで覆います。)
CIMG4076

  6.充電回路の修正
   充電のモニター用LEDの回路ですが、充電中は赤LED発光、満充電時は緑LED発光の
   予定でしたが、充電中は、赤が強く光りますが緑も発光してしまい、また、充電完了時も
   赤が薄く光ってしまいますので下記の回路に修正します。
修正前の回路
bandicam 2017-05-21 20-11-06-428

FULLLCDの右下をカットして、赤線部分をジャンパーします。
CIMG4077

【実際の修正方法】
ジャンパーは、極細のUEWを使ってジャンパーして、
青色のマジックで塗っています。
パターンカットは、D101(FULL)に平行してカットしています。
CIMG4087


上記を実施することで、
修正後の回路となります。
bandicam 2017-05-21 20-11-30-265

   追記:LEDの方向が分かりにくいので、この画像を参考に取り付けてください。
bandicam 2017-05-24 21-50-14-353


  6.ICSPの端子はありますが、PicKIT3には直接接続できません。  
   (PicKITと同じにすべきでした・・・(;^_^A)
CIMG4078
GNDの場所が違います。
PicKIT3は「3」
PCBは「5」となっています
  7.バッテリー接続について (5/25追記)
    【注意】バッテリーコネクターに差し込む前に必ず極性の確認をしてください。
        誤挿入すると、最悪の場合「発煙、発火、爆発」となり大変危険です。

    バッテリーのコネクターが、PICと近いので、バッテリーコネクター(メス)の先端を
    少し持ち上げてバッテリーコネクター(オス)を差し込むようにしてください。

IMG_20170520_120446




  8.ジャンパーについて
必要に応じて半田でショートさせてください
CIMG4091


  最後に、
   ・今回の電源は3.7Vですので、バックライトの電流制限抵抗をもう少し小さくしても良いかな
   ・LiPoバッテリーがマルツさんでワゴンセールしていた超特価バッテリ(280mAh/280円)
    で設計していますが、入手できなくなっても充電回路をバイパスする為の半田ジャンパーを
    用意している。  
 
  今回の製作したLCD GAMEは、「関西ハムフェスティバル2017」に持ち込む予定です。
  来場の際は、お立ち寄りいただいて実機を見てやってください。
   
  当日、若干数ではありますが、PCBとアクリルを頒布したいと思っています。
  (5/22 アクリルエンクロージャーの在庫がなくなりました
   5/23→アクリルエンクロージャーとPCBは関ハム用にもう一度発注する予定です。

   5/28→本日、「PCB」も在庫がなくなりました。
  
   「アクリルエンクロージャー」と「PCB」を増産します。
   すでにセットで頒布をご希望いただきました方は、しばらくお待ちください。
   また、次回も小ロットの予定ですので、ご希望の方はお早めに「メッセージ」にて
   ご連絡ください。

  
  また、昨年好評でしたSi4735ラジオのバージョンUP版を持ち込む予定ですので、よろしく
  お願いします。

  関ハムに来場できない方で、必要な方がいらっしゃればこのブログに「メッセージ」
  (左の下の方です。)で連絡を下さいませ。