前回までは、Si4825-A10を使ってFRISKケースラジオを作ってきました。

なかなか感度も良く、小型ですので通勤ラジオとして活躍してくれています。

ただ、使っているうちに色々な不満(課題)も出てきましたので、改めて下記点を再考し改めて作りたいと思います。

【課題】
 1.短波で、AGCの効き方に違和感がある
 2.やはり周波数は、デジタルにしたい
 3.LiPoバッテリーを使用していますので、ショート時の安全回路がほしい
 4.通勤時は、FMを聞くことが多いので、アンテナはイヤホン線で済ませたい
 5.FMは、ステレオで受信したい
 6.大きさは、現行同様にFRISKサイズ

   以上の6点です。

Si48シリーズで探していると、Si4844チップは、アナログチューニング・デジタル表示できるよですね~。

ただ、製作されている方がほとんどおられないようで、一から調べていくことになり、実現まで相当な時間がかかりそうです。

手っ取り早く以前に製作した、Si4735DSPラジオをリニューアルすることにしました。
(楠 昌浩さんが公開されている回路、ソフトに手を加えた物です。)

では、上記の課題についての検証をしていきます。
 課題1
   AGCの効き具合をソフトの設定でかなり詳細に設定できます。
 課題2
   LCD表示できますが、小型な秋月さんのI2C接続小型キャラクタLCDモジュール 8x2
   を使用します。
 課題3
    ポリスイッチ(350mA)を入れることにします。
 課題4
   回路を見直して、イヤホン線のGNDをアンテナ替わりに使うようにします。
 課題5
   Si4735はステレオ対応です
 課題6
   ビット・トレード・ワンさんが発売されているSi4735モジュールを使用すると入らないことが判明
   Si4735は、ほとんど入手できず、あっても高価ですので、今回はモジュールから換装すること
   にします。(他の部品の換装できるものはそうします。)

早速、回路の見直しから始めます。

・サイズ的に、ボタンは最少にしたいので、ボリュームは、可変抵抗に変更。
・電池運用の場合、電圧の変化でLCDコントラストが変わりましたが、今回は定電圧回路を採用します。
・ロッドアンテナ運用でも、ある程度の感度を確保したいので、RF-AMPを入れることにします。
・Si4735はボリュームを上げていくと音が歪みますので(高周波ノイズが重畳されるようです)、
 LPF+AMPを入れます。以前お教えいただいた方の記事はこちらです。
・バンド切り替えで「ボッ」と言うポップノイズを改善したいと思います。
Si4735DSP回路図


 
ブレッドボードに組んでみました。
CIMG3490
仮に、DIP部品で組み立てて、
ソフト+回路検証をやっています。

テスト受信動画です。


 検証はもう少しかかりそうですが、FRISKサイズの基板に収まるのか検証してみました。
bandicam 2015-08-22 15-58-45-618
何とか両面使えば入りそう・・・・・かな????